since 2005年8月12日
ソファーに座る久保ちゃんの膝の上に寝転んだ。
邪魔な雑誌は取り上げて、リビングの床に放り投げる。
「何してんの?」
「じゃれてんの」
「何でまた」
「だって、俺は猫なんだろ?」
―久保ちゃんの。
腰に腕回して、腹の辺りに鼻くっつけて。
匂い嗅ぐみたいに顔埋めたら、久保ちゃんの手が頭に触れた。
「どーせなら、もっと違うことしたいなー」
「駄目」
「だめなの?」
「ダメなの」
「どうしても?」
「どうしても」
埋めていた顔を離して、そっと久保ちゃんを見上げると。
じっと俺を見下ろしてた久保ちゃんと目が合った。
「だったらさ、離れてくれると嬉しいんだけど」
「なんで?いいじゃん、寒いんだからさぁ」
軽口叩きながら余裕ぶってるけど掠れがちな声とか、静かだけど焦がすような情欲の火を灯した喰いたくて堪んないって目とか。
あーもう、マジ最高。