since 2005年8月12日
ぺたぺた。のそのそ。言い表すなら、そんな形容詞。
いつもよりもずっとずっと、低い目線。
目指したゴールは久保ちゃん。の、膝の上。
「時任」
広げた新聞はぐちゃぐちゃ。
「何してるの?」
インクに汚れた手。
「俺様を構えこーげき」
掴んだ久保ちゃんのシャツも黒くする。
「はいはい。何して構えばいいのかな?」
頭に乗せられた、大好きな手。
「そんなの自分で考えろ」
服の裾を探る手はぴしゃりと叩く。
「我が儘ね」
苦笑する顔を睨みつけた。
「久保ちゃん、」
タバコ、邪魔。
猫の気持ち、みたいな。