since 2005年8月12日
カーテンの隙間から差し入る日の眩しさに顔を顰める。
目は開けないままゴロリと寝返りを打ち背中に感じた温もりの持ち主の肩口に額を押し付け息を吸い込めば、自分が思っていたのとは違う匂い。
落胆の溜息を吐いて渋々目を開ける。
「……何だ滝さんか」
「何だ、とは酷くない?」
泊まるって言ったのトッキーじゃない。
その言葉に思い出したかのように中に残された精液がドロリと伝い出る。
数時間前の行為で湿ったシーツの上で足の間を落ちる感触に不快感とも背徳感ともつかない感情を持て余しながら、さりげなく肌の上を這う指先を絡め取る。
「なあ、滝さん」
「んー?」
何かを言う前から、あからさまに何かを期待してる顔。
焦れて問われる程たっぷり間を置いてやってから、望む言葉を吐き出した。