since 2005年8月12日
眩しさで目が覚めた。 カーテンの隙間から入る日の明るさに、ベッドから腕を伸ばす。 「……雪?」 眩しさに目を凝らし、窓の外を覗き込む。 うっすらと白く染まった景色に、道理で冷える訳だと再び布団に潜り込んだ、その瞬間。 「寒いってば」 「起きてたのかよ」 「起こされたの」 久保ちゃんの腕に抱き込まれる。 都合の悪い言葉は聞こえないフリをして。 寝心地の良い場所を探した。
twitter:#WA版文字書き60分一本勝負