眩しさで目が覚めた。
カーテンの隙間から入る日の明るさに、ベッドから腕を伸ばす。

「……雪?」

眩しさに目を凝らし、窓の外を覗き込む。
うっすらと白く染まった景色に、道理で冷える訳だと再び布団に潜り込んだ、その瞬間。

「寒いってば」
「起きてたのかよ」
「起こされたの」

久保ちゃんの腕に抱き込まれる。
都合の悪い言葉は聞こえないフリをして。
寝心地の良い場所を探した。

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