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ゲームがひと段落ついた所で大きく伸びをした。

「ときとー。こっちおいで」

するとこのタイミングを待っていたかのように久保ちゃんが自分の隣、ソファーの座面を叩き俺を呼び寄せる。
スタスタ歩き、久保ちゃんの前で立ち止まって数秒。

「ときとー?」

選んだ場所はソファー、では無く久保ちゃんの膝の上。

「どうしたの?珍しい」
「嫌か?」
「いや、全然。むしろ大歓迎」

膝を跨ぐ様に座った俺の腰に久保ちゃんの両腕が回された。
いつもは見上げるばかりの久保ちゃんの顔を見下ろす。

「次は?」
「何期待してんの」

ふん、と鼻で笑って首を傾げる久保ちゃんの顔から眼鏡を取り上げる。

「それ取ったら見えないんだけど」
「じゃあ見んな」

尚も顔を覗き込もうとする久保ちゃんの両目を左手で覆う。

「目隠しプレイ?」
「それも悪くないけど」

さあ、何してやろうか。