警報

心地良い疲労感。
身体が求めたのは、煙草よりも先にベッドの下に放置されて温くなったペットボトル。
水滴に濡れて掌の中で滑るそれは、何処か先程まで触れていた時任の肌に酷似していて。

「あー、ヤバいなー」

流石にいま触れたら、口も利いてくれなくなるだろうから。
糸が切れたように眠る時任の髪を撫で、誤魔化す様に口付けた。