one night

「どうしたの?」

言われて、ふと我にかえる。
乗り気じゃないね、と首を傾げる久保ちゃんに。

「ああ、いや、」

否定とも肯定とも取れない言葉で曖昧に返す。

「なんか、飽きたかも」

久保ちゃんに。

「そう」

久保ちゃんは困ったような笑みを浮かべて。

「とりあえず、さ。余計な事考えるの止めようか」

イけないから。