since 2005年8月12日
最初はお互いに余裕なんかなくなって、激しく求め合い結構無茶なことをしてしまったり
するけれど。
「久保ちゃん……」
小さく掠れた声で名前を呼ぶと、返事の代わりに優しい口付けを返された。
抱き寄せるように回された久保ちゃんの手が、あやすようにゆっくりと背中をたたく。
それが疲れた身体に染み渡って行く感じで心地良い。
その心地よさが眠気を誘う。
「眠いの?」
「ん……」
笑みを含んだ優しい声での問いに、答える訳でもなく。
もっと久保ちゃんに近づきたくて、額を胸にくっつけるように擦り寄ると、
背中を叩いてた手が今度は頭に添えられて。
そして、優しく頭を撫でられる感覚に自然と瞼が下がる。
「眠いなら眠って良いんだよ?」
久保ちゃんの言葉どおり、このまま眠ってしまいたいけど、もうちょっとこの心地よさに
浸っていたい。
それでも満ち足りた気分には勝てず、深い眠りの中に落ちていった。
「おやすみ、時任」