ポカリスエット

「久保ちゃん、ポカリ……」
「また飲むの?」

差し出されたコップを受け取りながら、首を傾げる。

「さっきから結構、飲んでない?」
「あー、何か身体が求めてるって言うか、」
「そうなの?」

少し考えてから、時任の頬に手を当てる。

「やっぱり、ね」
「なに?」
「時任、少し熱あるっぽい」
「マジで?」
「だからそんなに水分が摂りたくなるんだよ。飲んだら早く寝ちゃいなさいね」
「ん、そーする」