since 2005年8月12日
時任に言われて熱がある事を自覚した途端、急に具合が悪くなった。
それでも何とかマンションまで帰って、寝室に直行。
時任が「寝るなら着替えろよ」なんて言ってたけど、此処まで帰って来るのもやっとだった俺に、そこまでする余力は無い。
倒れこむようにベッドに横になって、目を閉じる。
「あーあ、久保ちゃん。着替えろって言ったのに」
どの位の時間が経ったのか。
うとうとしてる内に本格的に眠っていたのか、時任に起こされて手渡されたポカリを促されるまま飲みほす。
それから。
「お粥?」
「そ。風邪引いた時の定番だろ?」
一緒に持ってきたトレーに乗せられた、白いお粥と赤い梅干し。
「塩分と水分摂って、大人しく寝とけ」
起きたついでに着替え、って言いながら手際よく寝支度も手伝ってくれちゃったり。
「治るの、勿体ないよね……」
「何か言ったか?」
ま、甘やかしてはくれないみたいだけどね?