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熱気の込もった部屋。
汗ばんだ時任の肌が酷く艶かしい。
なんて下から眺めてたら。

「なに?」
「ん?綺麗だなーって」
「見惚れてんなよ久保ちゃん」
「だって時任が動いちゃダメって言うから」
「じゃあ、見んのもダメ」

意地の悪い笑みと共に目を塞がれた。