06

「なあ、何怒ってんの?」
「分からない?」

そう、久保田が見下ろす視線は何処までも冷たい。

「俺が滝さんちに泊まったから?」
「あー、やっぱり滝さんか。ご丁寧にこんなのまで付けさせて」
「別に良いじゃん」

どうせ、久保ちゃん喰う前の前菜に過ぎないんだから。