since 2005年8月12日
逢魔が時に突然、降り出した雨。 夕立にも似た勢いを持つ雨に為す術もなく体温を奪われる。 びしょ濡れの服。 上手く脱げずに一人、苦戦していると背後から暖かい腕が回された。 長く綺麗な指先が濡れたシャツの釦を一つ一つ、ゆっくりと外していく。 「……ヤラシイ」 その言葉に久保田は微笑むと、露わになった肩にそっと口付けを落とした。